株式投資で勝つためには、相場のトレンドを把握することが非常に重要です。
そのため、テクニカル指標の中でも特に有名なMACDを使いこなすことが必要となります。
MACDを正しく理解し、解釈することで、株式投資における勝利をつかむことができます。
今回は、MACDの使い方と解釈方法について解説します。
MACDとは?基本的な構成要素と使われる理由を解説
株式投資において、テクニカル分析は重要な判断材料の一つです。
その中でも、MACDは「トレンドの転換点や勢いの強さ」を判断するためによく使われる指標の一つです。
MACDは移動平均線とその9日移動平均線の差を表し、トレンドの変化を把握することができます。MACDがどのように構成されているかを理解することで、効果的なテクニカル分析を行うことができます。
MACDの計算方法
MACDは、移動平均線の差を表す指標であり、以下のように計算されます。
①短期の移動平均線(EMA12)を計算します。
②長期の移動平均線(EMA26)を計算します。
③EMA12からEMA26を引いた値が、MACDの基本となる値になります。
これを「MACDライン」と呼びます。下記画像の緑色のラインのことを指します。
④MACDラインに対して、さらに短期の移動平均線(EMA9)を適用したものを「シグナルライン」と呼びます。下記画像の黄色ラインのことを指します。
⑤MACDラインとシグナルラインの差を表すヒストグラムを計算します。
ヒストグラムは、MACDラインとシグナルラインの差を表すバー状のグラフとして表示されます。
下記画像の、赤・青のグラフを指します。
MACDの計算方法は複雑ですが、多くのチャートソフトウェアや取引プラットフォームでは、自動的に計算されたMACDライン、シグナルライン、およびヒストグラムを表示することができます。
また、MACDのパラメーター(EMAの期間など)を変更することで、より短期的なトレンドやより長期的なトレンドを分析することもできます。
MACDの基本的な使い方と解釈方法を習得しよう
MACDの基本的な使い方は、MACDのラインとシグナルラインのクロスポイントを見て、売買シグナルを判断することです。
MACDラインがシグナルラインを上抜けした場合は買いシグナル、下抜けした場合は売りシグナルとしてトレードの判断材料にすることができます。
また、MACDのヒストグラムも重要な判断材料の一つです。
MACDヒストグラムのバーがプラス側にある場合は買い圧力が高いと解釈でき、マイナス側にある場合は売り圧力が高いと解釈できます。
MACDのラインとシグナルラインのクロスポイントを示したグラフです。MACDのラインがシグナルラインを上抜けした場合は買いシグナルとなり、下抜けした場合は売りシグナルとなります。
MACDをより正確に使うための注意点とコツ
MACDを使う際には、注意点として、短期間のトレンドを把握しやすい傾向があることが挙げられます。そのため、長期的なトレンドを判断する場合には、他のテクニカル指標との併用が必要です。
また、MACDを使う際には、トレンドの反転を見逃さないようにすることが重要です。MACDが極端な値に達している場合や、ヒストグラムが急激に変化している場合には、トレンド反転の可能性が高くなるため、注意深くチェックする必要があります。
最後に、MACDを正確に使うためには、慣れや経験が必要です。過去のチャートを分析して、MACDを使ったトレードの成績を確認し、自分なりの判断基準を作ることが大切です。
上記はMACDを使う際の注意点を示したグラフです。
MACDが極端な値に達した場合や、ヒストグラムが急激に変化した場合には、トレンド反転の可能性が高くなるため、注意深くチェックする必要があります。
まとめ
以上がMACDの使い方と解釈方法についての解説です。
MACDを活用する場合のポイントを3つのポイントにまとめると以下となります。
①MACDはトレンドの転換点や勢いの強さを判断するテクニカル指標
②クロスポイントやヒストグラムのプラス、マイナスで判断する
③他のテクニカル指標との併用が重要
MACDを使いこなすことで、株式投資におけるトレンドの転換点や勢いの強さを正確に把握し、勝利をつかむことができるでしょう。
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